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芦屋の塾講師、吉田です。
前回の記事で『新潮文庫の100冊』を紹介しましたが、
今回はその中の一冊、湯本香樹実(ゆもとかずみ)の「夏の庭」を紹介します。
この本は1992年に刊行され、後に映画化もされました。
物語は、小6の3人の男の子と、一人暮らしのおじいさんを中心に進みます。
中学受験を控える3人の小6の男の子。
ある日、その中の一人が一人暮らしをしている近所のおじいさんについて話し、
「そのおじいさんが死ぬ瞬間を見たい」と言い出す。
こうして、独居老人と、3人の少年との不思議な交流が始まる。
3人の男の子は性格にひとくせあり、それぞれの家庭に問題をかかえています。
しかしその中でも、受験と両立しながらなんとか生きている。
内容は「老人との交流を通して少年たちが成長する物語」ということなのですが、
この物語の魅力は、人物を客観的に見ている「ぼく」の視点の面白さにもあります。
文庫版の玖保キリコ氏の解説より。
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・・・私が湯本さんのすごいと思うところは、サッカーをしている下級生がぼけっと鼻くそをほじっているとか、目医者さんに行って、弱いおじいさんには怒鳴るのに、母親と来ている自分にはにこにこしている医師に対して嫌な気持ちがしたとかの、細かい描写である。(文庫版p.215)
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この冷めた目を持つ「ぼく」が将来何になりたいと思っているのか?
それは読み進めてのお楽しみということで。
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