現代紀行文学『深夜特急』

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芦屋の塾講師、吉田です。
もうすぐ夏休みもおしまいですね。
甲南高校は休み明けの9月6日に推薦参考テストがあるので、当塾ではお盆明けから甲南高校の生徒さん向けに対策授業をおこなっております。
生徒さんも部活帰りの時間に頑張って通ってらっしゃいます。
いい結果に結びつくよう、私たち講師もがんばります。

さて、今回は『新潮文庫の100冊』に含まれている、沢木耕太郎の「深夜特急1」を紹介します。
「深夜特急」は、作者沢木耕太郎の旅行体験を元にした作品で、文庫化されて6冊に分けられています。
『新潮文庫の100冊』では、この「深夜特急1」が指定されています。

簡単に言ってしまうと、「インドのデリーから、イギリスのロンドンまで乗り合いバスで行く」という思い付きを、仕事をすべて投げ出して実行に移すストーリーです。
なんのこっちゃ?という感じですが、インドからヨーロッパまでは一つの大陸でつながっている、きっとバスも走っているはずだ、という気持ちで始めたようです。
日本から出発してからロンドンに着くまでの酔狂な旅が、文庫6冊分という分量で描かれるわけです。

さて、「深夜特急1」は、いきなりインドの安宿のシーンを出てバスターミナルに赴くシーンから描かれます。そこで、以下の文が。
===
デリーからロンドンまでの旅をしようと日本を出てきたはずなのに、そのデリーにたどり着くまでに半年近くもかかってしまったことが・・・
===
そうなのです。乗り合いバスの出発点(?)デリーに到着するのに半年もかかってるのです。当初の目的はどこへやら、「私」はインドの前に、香港、マカオ、マレー半島、シンガポールに立ち寄っているのです。一ヶ月以上。
まさに行き当たりばったり。
この後、日本を出発したところから回想が始まって、香港・マカオの滞在記に進み、一ヶ月いた香港の宿を引き払おうかというところで「深夜特急1」は終わります。

クライマックスは、「私」がマカオでギャンブルに熱くなる部分でしょう。
ちょっとのかけ金のつもりが、いつの間にか旅行が続けられなくなるかもと危惧するくらい負けがふくらむスリル、まあ終わりならいいやという開き直り、カジノで展開される人間ドラマ。

ちょっと背伸びしたい方にオススメの作品です。

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